全国高校サッカー選手権大会県予選 決勝プレビュー① 飾らないサッカーで初の決勝進出となった日本文理大学付属

2020/11/11
  • 冬の全国大会

 夏の王者・大分鶴崎を2−1で撃破し、全国高校サッカー選手権大会県予選では初めて決勝に進出した日本文理大学付属。今大会は準決勝までの4試合で27得点と勢いがある。

 

 チームのスタイルは、保明栄治監督の言葉を借りるなら「飾らないサッカー」。戦術云々の前に、目の前の敵に勝つ。「相手の技術が高ければ頑張るだけ」と解するだけでは浅い。手強い相手からボールを奪うのも、格上のチームにジャイアントキリング(大番狂わせ)を起こすのも、すべて本気で挑んだ結果だ。

 

 準決勝の大分鶴崎戦では序盤からパスの出どころにプレッシャーを掛けて、相手の勢いを奪い取った。攻めては12分にC Kから先制し、その2分後に今大会14得点と荒稼ぎする垣内太陽(3年)が追加点を奪い、早々にリードを広げた。無失点で逃げ切るほどの試合運びや駆け引き、したたかさはないが、ひたむきさはある。

 

 決勝の相手は3連覇を目指す大分。大分鶴崎のようにポゼッションを志向するチームだ。「いいサッカーをして勝とうなんて思っていない」と保明監督。ボールを追う時間が多くなり、そこから体力を使う展開になっても、前からボールを奪いに行くはずだ。初めての大舞台で緊張もあるが、保明監督の「いい景色を見るだけで終わらせない」との言葉は力強い。初優勝の快挙まであと1勝だ。

 

ひたむきにボールを追うことが信条の日本文理大学付属

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ