県高校駅伝競走大会(男子) 10連覇・大分東明の本当の戦いがこれから始まる

2020/11/02
  • 冬の全国大会

 第71回全国高校駅伝競走大会の男子県予選は1日、大分スポーツ公園内周回コースで7区間42㌔に20チームが参加して行われ、大分東明が2時間5分56秒で10年連続優勝を決めた。

 

 新型コロナウイルスの感染防止のため、例年の安心院でのロードレースではなく、公園内の周回コースで行われた今大会は、序盤に激しく競り合う展開となった。大分東明はエース区間の1区で庭瀬俊輝(3年)が失速。4㌔過ぎたに激しい差し込み(腹痛)が起き、リードを許す展開となる。1年の頃から全国高校駅伝に出場する庭瀬は、「無様な走りをしてしまった」と猛省。最終学年となり自分がチームを引っ張る思いが強過ぎた。10連覇の懸かる大会の重圧、アップダウンのあるコースなど、これまでと異なる条件はあったが「本番にピークを持っていけない自分の弱さ」と言い訳はしなかった。

 

 出足のつまずきが響いたが、「2区以降は慌てず立て直せる自信は全選手にあった」と井上浩監督。先頭の鶴崎工業から22秒差の2位で走り出した大森惇史(3年)がはやる気持ちを抑えながら、大分東明のギアチェンジ区間となる“中盤の準エース区間”につなぐ。3区のダンカン・キサイサ(3年)は「挽回したかった。調子は良かった」と早い段階から仕掛け抜き返し、4区の小山晴空(3年)が「上りと下りの走りに対応できていたので何も考えずに走った」と、一気に突き放して独走する。

 

巻き返しの原動力となったダンカン・キサイサと小山晴空

 

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