
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
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第98回全国高校サッカー選手権大会県予選は9日、大分市の大分スポーツ公園サッカー場で準決勝2試合が行われ、第1シードの大分と第2シードの柳ケ浦が順当に決勝に上がった。決勝は17日の午後2時5分から昭和電工ドーム大分で行われる。
準決勝
柳ケ浦3-3大分工業
前半(0-2)
後半(2-0)
延長前半(0-0)
延長後半(1-1)
PK(4-3)
両サイドからの攻撃を特徴とする大分工業を封じようと3バックで臨んだ柳ケ浦だが、「システムを変更したことで、自分たちで(試合を)難しくしてしまった」と有門寿監督。奇襲は時として混乱を生む。攻守でバランスを崩したチームは先制点を許し、「普段通りの戦い方に戻そう」と4バックに戻したが、前半だけで2点を失った。
ただ、大分工業も予想していなかった2点のリードで心揺れた。後半早々から逃げ切ろうとの思いが強く、積極性を失った。後がない柳ケ浦は「やることが明確になった」とボランチの杉山聖虎(3年)。人数をかけて相手に詰め寄り、ボールを奪えば最短距離でゴールを目指した。後半5分、エース芝崎翼(3年)のゴールはチームに勇気を与え、勢いを生んだ。同13分には相手のオウンゴールを誘い、同点とする。
2ー2のまま80分を終え、延長戦に突入。途中出場の小深田隼士(2年)が得点し、この試合初めてリードしたが逃げきれなかった。100分の激闘を経て、スコアは3-3。勝負の行方はついにPK戦へと委ねられた。
プレッシャーのかかる場面で、選手は「自分たちで(PKを)蹴る選手を決める」と頼もしかった。一人目の選手がシュートを外しても動揺することなく、その後は4人が連続で決めて、2年連続で決勝に駒を進めた。
PKの末、決勝進出を決めた柳ケ浦
北原建信(3年)
「(PKの5番手として)俺が試合を決めたいと思っていた。決勝でも自分が決める覚悟でプレーし、ヒーローになりたい。今日は試合の入りから緊張していて足をつる選手が多かったが、この経験が決勝に生きると思う。いつも通りのプレーをしたい。この1年間、決勝で負けた悔しさを忘れることはなかった。やっと借りを返すチャンスが来た」
杉山聖虎(3年)
「2点リードされた時はヤバいと思ったが、応援が力になった。今年は指導陣が変わり不安はあったが、いい雰囲気を作ってくれ、ここまで来ることができた。決勝は悔いなく終われるように、誰よりも走って守備で貢献したい。優勝することしか考えていないし、優勝できる自信はある。全員でチームを盛り上げたい」
小深田隼士(2年)
「途中からの出場だったので結果を残したかった。緊張はなかったし、自分のプレーを出せる自信はあった。自分は走ってなんぼの選手。決勝でもチャンスをもらえたら流れを変えるようなプレーをして、3年生を助けたい。個人的には調子がいいし、チームのためにできることを考えたい」
(柚野真也)
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