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全国高校ラグビー大会県予選 大分舞鶴、貫禄勝利で決勝へ

全国高校ラグビー大会県予選 大分舞鶴、貫禄勝利で決勝へ

 第99回全国高校ラグビー大会県予選大会は3日、大分市の駄原球技場で準決勝2試合が行われ、第1シードの大分舞鶴と第2シードの大分東明が決勝に進出した。決勝は10日の午後1時5分から同会場でキックオフ。

 

「らしさ」でつかんだ1勝

 

準決勝

大分舞鶴83-0高田

   (40-0)

   (43-0)

 

 今季、県高校新人大会で大分東明にまさかの負けを喫し、高校総体では辛勝した。全国大会出場を懸けた県予選で34連覇を目指す大分舞鶴は、準決勝2試合目に登場。高田高校を相手に、フォワードとバックスの全員攻撃を緩めず、前後半合わせて13トライを奪った。

 

 密集から矢を放つようなスピード感あるパス展開、そしてモールをインゴールに押し込んでのトライ。舞鶴の「らしさ」が随所に見られた試合だった。前半3分にラインアウトからモールで20㍍押し込みトライを奪う。同7分にはラックから左に展開、その2分後には同じような形から今度は右に展開して連続トライと一気に点差を広げた。

 

 後半もスクラム、ラインアウトなどセットプレーから確実に得点を積み重ね、最後まで守備は固く、終わってみれば83-0で圧勝した。しかし、ミスからの反則が目立ち、後半から出場したキャプテンの山田大斗(3年)は、「決勝までにどれだけ早く修正ができるか」を課題に挙げた。

 

 堀尾大輔監督は、チームに「最後の一戦だと思って戦うように」と話しているという。負けることの悔しさを知り、猛練習を重ねてきたチームが、決勝でどんな戦いを見せるのか。多くのラグビーファンが楽しみにしている。

 

34 連覇を目指す大分舞鶴

 

決戦目前、キャプテンが語る

 

大分舞鶴・山田大斗(3年)

 

 

Q:準決勝を終えた感想は?

 相手をリスペクトし、自分たちのラグビーを出し切るという目標を掲げて戦った。一人ひとりがドライブできたことは収穫。ただ、ボールのつなぎがルーズだったことや、ディフェンスにも反省点がある。決勝戦までの短い期間で、今日できなかった部分を細く洗い出して明確にし、修正していきたいと思う。

 

Q:今大会、どんな気持ちで挑んでいますか?

 県高校総体で大分東明と対戦したときは、1キック差で勝てただけ。奇跡だと思っていて、自分たちが勝ったという実感はない。今季はここまで1勝1敗。少しだけプレッシャーはあるが、それよりも「勝ちたい」「負けられない」という強い気持ちがある。

 

Q:決勝戦への意気込みを聞かせてください。

 周りから反論が出ないくらいの試合をしなければならないと思っている。そのためには、個々が「これが最後の戦いだ」という気持ちで取り組まなければならない。キャプテンとしてチームを鼓舞し、決勝はダブルスコアで抑えたいと思う。自信はある。

 

 

(冨松智陽)

大会結果