全国高校バスケ選手権県予選 女子③新たなステージに突入した中津北

2019/10/24
  • 冬の全国大会

 あれから約半年。凶暴さが増したかと思えば、印象は違った。全国高校総体2回戦で東京成徳大学高校(東京)に71-90で敗退。「悔しい負け方をした。全国ベスト8に入るために、もう一度やり直した」と大津留礎監督。完成形に近かったものを粉々に崩し、一から新しいチームをつくっている。特に攻撃はこれまでにないほど柔軟性がある。一人一人の選手に3、4つ以上の選択肢を与え、そこに1人、2人と絡めば選択肢の数は累乗する。状況に応じて最適解を導き出す攻撃は複雑だ。

 

 現時点では完成半ばで、「選手は答えが分からなくてヤキモキしている」(大津留監督)。それでも強豪相手と対戦する「難問」に挑戦して、丁寧に答え合わせした結果、指揮官が求める合格点に達しつつある。ただ、このテストは100点を取ることを目的としていない。競い合う相手より多く点を取ればいいのだから。今年の中津北は厄介だ。

 

最適解を見つけ出す答え合わせは続く

 

(柚野真也)

 

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