ヴェルスパ大分 県代表の座を懸けた熱戦、PKで決着 【大分県】
2025/05/17
- ヴェルスパ大分
天皇杯全日本サッカー選手権(以下、天皇杯)の県代表決定戦。ヴェルスパ大分は、前回決勝で敗れたジェイリースFCとの再戦で、PK戦の末に雪辱を果たした。2年ぶりの天皇杯出場を決めたその勝利には、「最後まで諦めない」強い意思と、積み上げてきた準備がにじんでいた。
試合は立ち上がりから動いた。前半8分、右サイドからのクロスにMF重田快が鋭く反応。頭で押し込み、ヴェルスパが先制に成功した。しかし、後半21分に同点とされ、以降は互いに譲らぬ一進一退の展開が続いた。延長戦に入ってもスコアは動かず、勝負の行方はPK戦に委ねられた。
勝利を手繰り寄せたのは、守護神・姫野昂志だった。1本目、相手のキックを完璧に読み切り、冷静にセーブ。勢いをもたらしたこのプレーが、チームの集中力を一段と高めた。続くキッカーたちは全員成功。「自分が止め、仲間が決める」(姫野)という狙い通りの展開となり、劇的な勝利を収めた。
試合は一進一退の展開が続いた