ヴェルスパ大分 シーズン総括 成長を感じた充実のシーズン

2021/12/08
  • ヴェルスパ大分

 今季は開幕から4試合未勝利だったが、その頃から今と同じように、前線から強烈なプレスでボールを奪い、チャンスがあれば躊躇(ちゅうちょ)なくカウンターにつなげ、つなげなければ昨季からのスタイルを継続してボールを保持。攻撃パターンを使い分けた。序盤戦で下位に沈んでいたチームが戦い方にテコ入れする中、大分の「攻撃を生かすための守備をしよう」とぶれずに貫いた戦法は、シーズンが進むに連れて熟していった。キャプテンの篠原宏仁は、「今季は最初から最後までコレがヴェルスパだというスタイルを貫けた。楽しかった」と振り返る。

 

 「最後の最後にこういう試合ができた。チームの成長を感じる」。山橋監督はシーズンを通して進化を遂げた選手たちをたたえた。自分たちのスタイルを貫き、無失点で6連勝と理想的な形でシーズンを締めくくった。昨季はコロナ禍でリーグ戦の試合数が半分となり、勢いで優勝した側面もあったが、今季は34試合の長丁場を戦い、優勝を争える基準となる勝点60を超えた。それは単なる勢いではなく、指揮官が言ったように地力の表れだった。

 

 

来季につながるシーズンになったと語った篠原宏仁

 

 

(柚野真也)

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