ヴェルスパ 天皇杯の勝利をリーグ戦につなぐ
2021/07/10
- ヴェルスパ大分
第101回天皇杯全日本選手権で前回大会に並ぶ4回戦に駒を進めたヴェルスパ大分。1、2回戦ではJ2勢に競り勝ち、3回戦ではカテゴリーが1つ下のおこしやす京都ACに3−1で快勝した。キャプテンの篠原宏仁は「相手の情報が少なく、手探りでの試合となったが、これまで積み上げてきたものが出せた」と語った。
2回戦でJ1のサンフレッチェ広島に5−1で勝利した京都は勢いそのままに、試合開始直後から猛然とボールを奪いにきたが、焦ることはなかった。最終ラインでしっかりパスを回し、相手が前がかりになった隙を見計らった。サイドの開いたスペースに大きく展開し、一気にゴール前にボールを運んだ。
右の藪内健人に左の利根瑠偉。大分が誇る中盤の両翼が個人で打開し、再三のチャンスをつくった。前半24分には利根のドリブル突破から得たCKを前田央樹が頭で合わせ先制すると、3分後には前田がこの日2点目を挙げてリードを広げた。
後半は両チーム互いに1点ずつ加えたが、後がない京都の攻撃を受ける時間もあった。それでも運動量が落ちた選手に代わってピッチに立った選手が、試合の流れを読み、時間の使い方を計算してプレーするなど「自分の役割を理解し、逃げ切ることができた」と山橋貴史監督。
京都戦で2得点の前田央樹