ヴェルスパ クラブ初の天皇杯4回戦進出、攻守両面で順調な歩み

2020/11/01
  • ヴェルスパ大分

 今のヴェルスパは結果が出ることで自信がつき、自信が膨らむことで次の結果へとつなげている。「勢いもあるがチームとしてまとまっている」(前田)と、良いスパイラルが好循環を生み出している。JFLで首位を独走し、天皇杯でも勝ち進む。

 

 良いスパイラルを生んだ要因は、3年目の須藤体制でブレずに突き進んだところにある。結果に一喜一憂せず、目の前の試合に集中してきた。ボールを保持して、ピッチの横幅を使った攻撃は、ポジションごとの役割を選手が細部まで理解し、誰がどこでプレーしてもオートマチックに機能するようになってきた。守備においても、リスクマネジメントを意識した戦い方が板に付いてきた。

 

 攻守においてポジティブな要素が増えている。しかし須藤監督は、リードしてからの試合運び、追加点を奪いきる決定力不足も、克服すべき課題として目をそらさず、一つずつ実力を積み上げていく構えだ。「サッカーの基本である“切り替え”や“球際”のところを重要視して、少しずつうまくなっていきたい」と常々話す。

 その速度はゆっくりかもしれないが、確実に自力を付けながらヴェルスパ大分は前に進んでいる。

 

チームの一体感が結果につながっている

 

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ