三好ヴァイセアドラー 小川貴史監督が退任、そして、これからのバレー人生を語る

2021/06/23
  • 大分三好ヴァイセアドラー

 2014年から7シーズン、大分三好ヴァイセアドラーの監督として指揮した小川貴史氏が退任した。今後はチームの強化や渉外など全体を統括するチームディレクター(T D)として支える。監督退任に至った経緯、国内最高峰のVリーグ1部(V1)に参戦するチーム強化について語った。

 

Q:監督退任の経緯を教えてください

 大分三好の監督として、チャレンジリーグ(現V2リーグ)が4シーズン、V1で3シーズン、計7シーズンを指揮してきました。チャレンジリーグでは優勝も経験しましたが、V1を戦うには監督としてのアイデアや経験、判断が必要だと感じていました。これまでコーチと試行錯誤しながらなんとか戦ってきましたが、結果としてシーズン通して3、4勝しかできず、そこを抜け出せずにいました。昨シーズンは連敗が続いて、V2との入れ替え戦で降格は免れましたが、新しいチャレンジが必要と痛感しました。これまで積み上げてきたものを大事にしてきましたが、選手だけでなく、チームとして生まれ変わるためには新しい流れが必要と思い、監督退任を決意しました。

 

Q:チームの生え抜き選手として大分三好一筋のバレーボール人生でしたが、今の心境は?

 大分三好に入団してからずっと走り続けた。キャプテンをして、選手兼任コーチをして、監督も経験させてもらいました。実はこれまで選手引退という区切りもなく、選手登録のまま監督をして、3シーズン過ぎた頃に選手登録を外して監督専任になった。ここで一区切りつけたかったとの思いがありました。これからはいろんな角度からバレーを見たい。「もう辞めた」ではなく、勉強の始まりだと思っています。正直、現場を離れる寂しさはあり、辞めたくなかった。苦労の方が断然多かったのですが、現場で戦う魅力がありました。ただ、それは僕の主観であって、大分三好は上を目指してほしい。チームが成長するためには新監督誕生がポイントの一つになると思っています。

 

7季チームを指揮した小川貴史監督

 

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