ヴァイセアドラー 大型ルーキー川口喬、成長の余白は計り知れない

2020/03/29
  • 大分三好ヴァイセアドラー

 昨年4月に近畿大学から大分三好ヴァイセアドラーに加入した川口喬は、国内トップのV1リーグで多くの経験を積んだ。1巡目はメンバーにさえ選ばれず、居残り練習することが多かったが、2巡目からはピンチブロッカーとして試合に出て経験を積み、3巡目は先発起用も増えた。川口は「大学より一気にレベルが上がり戸惑いもあったが、V1のレベルを感じられたことは良かった。調子の波が大きいので安定して力を出せるようにならなければいけない」と収穫と課題を口にした。

 

 身長198㌢のサウスポーは素材としては申し分なく、高校1年からバレーボールをはじめたこともあり、伸びしろは計り知れない。ダイヤの原石にV1の3チームからオファーが舞い込んだが、「チームの雰囲気が良かったし、大学の先輩もいて溶け込みやすかった」と大学の頃から合宿などで練習参加していた大分三好を選んだ。

 

 大型ルーキーへの期待は高かったが、同じミドルブロッカーの林一寿や大西基之、同期の木本吉紀と比べても、すべてが劣っていた。これまで得意としていたスパイクも通用せず、ブロックにおいては相手の攻撃を仕留めるブロックポイント、次の攻撃につなげるタッチの数の差も歴然としていた。小川貴史監督は、「重心の移動、ステップの前の動きなど課題は多かったが、自分なりに考え、工夫するようになってからは上達は早かった。あの高さが絶対武器になるのは間違いなかった」とアドバイスは最低限にとどめ見守った。

 

ルーキーイヤーは貴重な経験を得た

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ