ヴァイセアドラー 強気の生え抜きセッター藤岡諒馬がワンランク上のチームへ導く

2020/03/23
  • 大分三好ヴァイセアドラー

 関西学院大学卒業後に大分三好ヴァイセアドラーに加入した4年目の藤岡諒馬。トップリーグ2年目となる今季は先発に定着し、シーズンを通して崩れることはなかった。生え抜きのセッターは、強気のトスワークでVリーグ男子1部残留の立役者となる。藤岡は「(トップリーグ)1年目はバレーの違いを感じたが、今季は相手と力の差を感じることはなかった。ただ、最後の点を取り切る力は足りない」と振り返る。

 

 今季も勝てない時期が続いた。リーグ戦27試合で勝ったのは3試合。「これまでのバレー人生で、こんなに勝てなかったことはない。2部のときは勝って当たり前。負けることが許されなかった状況から全く反対になった」と話すが声に暗さはない。「一つのミスで雰囲気が変わり、試合の流れが変わる。あの緊張感はトップリーグでしか味わえない」。下のカテゴリーで力量差のある相手に何も考えずに勝つことより、トップリーグで試行錯誤を繰り返し、負けて得ることの方が意味はあるらしい。勝ち負けでなく、それより最善を尽くし、悔いを残さぬプレーを。自身の道をそう定めているようだ。

 

チームの主力として活躍した藤岡諒馬

 

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