ヴァイセアドラー 前半戦総括&後半戦の強化プラン 求められる攻撃の決定力
2019/12/18
- 大分三好ヴァイセアドラー
Vリーグ男子1部が折り返しに達した。大分三好ヴァイセアドラーは2勝12敗で10チーム中9位と苦戦している。これまでの試合を振り返り、後半戦に向けていかなる修正を必要としているのか―。今回は前半戦を総括し、そこで浮かび上がったウイークポイントをもとに、上昇のプランを探った。
これまで12敗しているが、全く歯が立たなかったわけではない。むしろ互角以上の戦いを演じたことも多く、昨季とは負け方が違う。しかし、フルセット持たない。内容は悪くなくても、終わってみれば敗戦…。それを繰り返した前半戦だった。要因はいくつかあるが、特にセット終盤になると、慌ててしまって対応力を欠き、あっけなく失点する場面が目立った。
シーズン序盤に新外国人選手エビス・ムタバジがけがで長期離脱したのも痛かった。復帰のめどが立たず、急きょ、昨季までのエースであったヤカン・グマを呼び戻し戦力を整えたが、他の選手とのコンディションの差は大きく、本調子までもう少し時間がかかりそうだ。ただ、もう一人の助っ人外国人選手のブライアン・バグナスがすぐにチームにフィットし、得点源として十分な活躍をしているのは好材料。フィリピンリーグでMVPを取ったことのある万能型のエースは、サーブ、スパイク、レシーブの全てがハイレベルで、現在V1リーグ総得点で12位にランキングされている。実績のあるヤカンとバグナスの2枚看板を有効活用できれば、チームは上昇気流に近づくはずだ。バグナス本人も、「まだまだ改善できる部分がある。コミュニケーションが深まればレベルアップできる」と感じている。
得点源となったブライアン・バグナス