バサジィ 今季の仁部屋は次元が違う。全てのプレーで過去最高を更新

2019/06/26
  • バサジィ大分

 仁部屋に好調の要因を尋ねると「特に変化はないけど、強いて挙げるなら気持ちの変化。これまで以上にフットサルを楽しめている」との答えが返ってきた。昨季は私事で選手の活動を半年以上休止していた。「休んでいた期間に気持ちの整理ができたというか、自分の好きなことが職業となっていることに感謝している。もっともっとフットサルを楽しむためにプレーを突き詰めたい」

 

 今季が始まる前に意識したことは、ボールタッチの感触や置く場所。つまりファーストタッチの精度だった。「ほとんどのプレーはファーストタッチで決まる」(仁部屋)。ゴール前でも力まずに自然に身体が動いている。足の振りは力任せのものではなく、コンパクトで鋭い。シュートまでの一連の動きはよどみなく美しい。「ドリブル、パス、シュート。オフェンスにディフェンス。全てのプレーで別格なプレーを見せたい」

 

 Fリーグ創設期からプレーし、日本代表でも数々の試合をこなし、31歳と円熟期を迎える。これまでチームのため、日本代表の勝利のためにプレーしなければいけないと呪縛にとらわれていたが、今は違う。「まずは自分がフットサルを楽しむ。楽しむためには勝利が必要」と優しくほほ笑む様子は、あくまでも自然体を保っていた。

 

今季は過去最高のパフィーマンスを見せてくれそうだ

 

(柚野真也)

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