バサジィ・バレー 待ち望んだ初タイトル、試合ごとに成長を遂げる

2018/12/19
  • バサジィ大分

 6人制女子バレーボール部を創設して3年目で手にした初めてのタイトル-。県中学選抜から高校、社会人クラブまで27チームが参加した県6人制バレーボール総合選手権大会(県総合選手権)でバサジィ大分が優勝した。

 

 2日にわたり開催された県総合選手権、第1シードのバサジィは2日目準々決勝からの登場となった。決勝までの3試合は今年のバサジィを象徴するような試合だった。「試合勘が戻るまでに時間がかかった」(徳丸善基監督)のは間違いない。体が重く、攻守でちぐはぐなプレーが散見されたが、それでも最終的に勝利をもぎ取ったあたりにチームの進歩がうかがえた。相手にすれば、「やられた気はしない」という心境に近いだろう。裏を返せば、内容が伴わなくても勝てるのは強くなった証でもある。

 

 初戦の臼杵高校戦は「勝たなければいけないという責任感からプレーが硬くなった」(キャプテン・亀井亜由美)ことに加え、相手の勢いに押された。失った1セット目だけを切り取ってみれば、低調な内容に終始した。

 試合が動いたのは2セット目の中盤あたり。「つなぎの部分は悪くなかった。あとはどこで勝負するかをはっきりする必要があった」と、徳丸監督がエースの伊藤あかねにボールを集めるように指示すると流れが変わった。最高到達点へのスピードが速く、高い打点からのスパイク。停滞気味だった攻撃が蘇生し、連続ポイントで追いつくと、チームに勢いが生まれた。セットポイント28-26で奪い返すと3セット目は終始リードする展開で初戦を突破する。

 

優勝の原動力となった伊藤あかね

 

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