バサジィ・バレー 現在の力を知った糧とすべき敗戦

2018/07/11
  • バサジィ大分

 臼杵高校戦は開始直後から相手にリードを許し、追いかける苦しい展開になった。だが、意外にもこれが選手たちに得点を強く意識させることにつながっていく。亀井亜由美が左右に攻撃を散らし、勝負所でセンターを使う幅広い攻撃でリズムをつくった。第1セットは18-25で落としたが、続く第2セットは29-27で粘る相手を突き放し、追いついた。第3セットは勢いそのままに終盤までリードしたが、気持ちが前に行き過ぎて余裕がなかった。突き放すチャンスが多くありながら、勝ち越せずに逆転負け。「勝てただけに悔しい」と山下は話した。

 

 一方、徳丸監督は試合後、安堵の表情を浮かべて取材に応じた。「負けたことは悔しいが、勝負所でリスクを冒し、攻めることができた。うまくバランスが取れたし、これまでの試合で一番内容が良かった」

 劣勢に立たされたことが契機になったとはいえ、積極的に自分たちから仕掛ける姿勢が生まれたのは、何よりの収穫だった。

 

 もちろん自分たちのリズムのときに突き放せなかったことやリードしながら終盤に逆転されたことは修正すべき点だ。公式戦の場が少なく、学生に比べて練習時間は極端に少ないが、それはもう言い訳にはできないだろう。

 徳丸監督が「この大会でできなかったことを修正していけば、チームとしてレベルアップできる」と話すように、現在の力を計れたこと自体が、チームとしての経験値を上げることにつながったはず。この敗戦を糧として再スタートを切る。

 

チームの得点源として活躍した山下志保

 

(柚野真也)

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