バサジィ・バレー 逆境を力に変えて
2018/05/30
- バサジィ大分
課題はメンタルの部分だ。山下が「緊張からなのか、試合慣れしていないのか、練習試合でも大会でも出だしが悪い」と振り返ったように、2試合とも序盤に大きくリードを許し、厳しい試合展開となった。「ここから反撃というときにサーブミスを連発し、自分たちで流れを崩した」とキャプテンの亀井亜由美。勝負の機微を感じ、流れを引き寄せる力が、まだこのチームにはない。
試合後のミーティングで西原コーチは「チームとしても個人としても、現時点での力が分かったと思う。ここが限界と思うのか、伸びしろがあると考えるのかで大きな差となる」と話し、「悔しがるのは誰でもできる。ここから這い上がれるかは自分たち次第。そうでなければ、もう練習をしなくていい」と強い言葉を投げかけた。
選手はこれまで反骨心を燃やしてチームの力につなげてきた。大会を終えて1週間後の練習再開では選手一人ひとりが強い思いを秘め体育館にやってきた。亀井が「天皇杯・皇后杯に出場するためには県予選が残っている。今回のような失敗を繰り返さないようにやっていけばいい」と力強く語れば、山下も「チームとして足りないところがあったから勝てなかったと、何人が本気で思っているかが大事になる」と前を向く。さまざまな逆境をくぐり抜けてきた選手たちは、苦い経験も糧にしてくれるはずだ。
反骨心を燃やしてチームの力につなげる
(柚野真也)