バサジィ・フットサル 新シーズンに向けて伊藤監督 三つの秘策
2018/04/27
- バサジィ大分
その原動力として伊藤監督は「走力」を挙げる。「運動量、体の強さは当然必要なこと。強度のないフットサルをしていたら戦えない」と言う。週2、3回行う2部制の練習ではフィジカルトレーニングが続く。ただ、闇雲に走るのではなく、ランニングスピードのアップと質の向上を求める。少ないチャンスに一気に攻め込む。そんなダイナミックな攻撃を仕掛けられるかが、今季のバサジィが上昇するための生命線となる。
その攻撃のためにも、いかに相手の攻撃を食い止めるかが重要になってくる。そこで重視されるのはスカウティング(相手チームの分析)である。前回、バサジィを指揮していたときも徹底して行ってきたが、伊藤監督は「Fリーグも特徴のあるチームや選手が増えてきた。その特徴をいかに抑えるかだ」と語る。個性があるほど対策は練りやすいと言う。一方で「うちのチームの良さを消さないようにしなければいけない。狙い通りにいくとは限らない」と話す。
「小さい泡でも吹かせられるように頑張ります」。強気な発言はないかもしれないが、決して弱気ではない。何よりチーム全体から勝負へのこだわりを感じる。虎視眈々と牙を研ぐ伊藤バサジィ。何かしでかしてくれそうな雰囲気が漂っている。
今季は選手に強度を求める
(柚野真也)