バサジィ大分 結束力でつかんだ勝利、全日本選手権で準々決勝進出 【大分県】
2025/02/26
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この戦術が見事にハマったのが2回戦の湘南ベルマーレ戦だった。狩野新監督は相手の攻撃パターンを徹底分析し、試合前に選手たちへ共有。「相手の攻撃の狙いはすべて把握していた。自分たちの左サイドでの動きや、ピヴォ(前線のターゲットとなる選手)が縦に入った際のパターンなど、試合前から選手たちに伝えていたので、隙をつくらない限り崩されないと確信していた」と語った。選手たちは粘り強く守り、ボールを奪うと素早くカウンターへつなげた。後半8分、斎藤日向が先制。14分に同点に追いつかれたものの、その直後、斎藤の浮き球のパスを受けた奥直仁が、角度のない位置から強烈なシュートを放ち、決勝点を決めた。
試合後、斎藤は「選択肢が限られたことで、何をすべきかが明確になり、プレーのクオリティーが向上した」と語った。狩野監督も「自分たちらしさを消さず、守備では時間を使いながら体力を温存し、攻撃はGKの活用とセットプレーからのカウンターに絞った」と振り返る。
少人数ながらも結束力と戦術の徹底で勝ち上がった。試合を通じて、選手たちの戦術理解とチームの成熟度が確実に向上していることがうかがえる。次戦の相手は強豪・名古屋オーシャンズ。さらに厳しい試合が予想されるが、狩野監督のもとで築かれた戦略と結束力が、どこまで通用するのかが焦点となりそうだ。
少人数ながらも準々決勝に進出した
(柚野真也)