バサジィ大分 開幕まで1週間、仕上がりは順調 【大分県】

2024/05/26
  • バサジィ大分

 狩野新監督は「悔しい結果となったが、選手は自信がついたと思う」と手応えを口にした。カップ戦後は2人組の戦術を落とし込み、連係などの熟成を図った。ここまで大きな負傷者を出さず、強度の高い練習を続けている。順調にチームづくりが進んでいると言えるだろう。攻守の潤滑油となる新戦力の斎藤日向は「個の力が攻守においてたけていて、集団として戦えるようになってきた。自分の役割は個々の力を引き出すゲームメークだと思っている」と言うように、それぞれが自分の役割を理解している。

 

 気がかりなのは守備。「1試合2失点以下」を目指しているが、簡単な失点が目立つ。狩野監督は「相手コートでボール保持率を高め、ゴールに近いプレーをしている。ボールの失い方が悪いと一気にカウンターで失点することはあるが、攻撃に重きを置くことに変わりはない」と、攻撃重視の考えを変えるつもりはない。最後のとりでとなるゴールキーパー(GK)に頼る部分は大きくなるが、今季から専任のGKコーチを招聘(しょうへい)しており、常にハイパフォーマンスができる下地を作っている。

 開幕までの残り時間で戦術の詰めと各自のコンディションアップに努めれば、攻守に隙のない新チームへと仕上がるはずだ。序盤でつまずいた昨季のようなことがないように、「開幕から飛ばしていきたい」(狩野監督)とスタートダッシュを狙う。

 

選手に戦術を落とし込む狩野新監督

 

 

(柚野真也)

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