バサジィ大分 リーグ戦総括 個人戦術を磨き、チームの底上げに成功 【大分県】
2024/01/31
- バサジィ大分
レギュラーシーズンの後半戦は、攻撃をテコ入れ。守備に重きを置いていたため、どうしても自陣でプレーする時間が長かったが、相手コートに素早くボールを運ぶことを意識づけさせた。ゴールまでの距離が近くなり、フィニッシュまでの形をつくることで得点が増えた。この頃から攻守がかみ合い、勝ち点を伸ばし始めた。狩野監督は「守備からリズムをつくるスタイルを変えずに、攻撃の形をつくることができた。最初に個人戦術を落とし込み、2人目の動き、3人目の動きと増やしてチームとして動けるようになった」と分析する。
個人戦術を徹底したことは、選手の能力開花にもつながった。橋本澪良は新人賞に輝き、ベテラン仁部屋和弘はベスト5に選出され、再起した。さらにシーズン後には仁部屋、上原拓也は日本代表に招集された。シーズン途中に有望株の選手が出場機会を求めて退団したのは残念であったが、チーム力は総じて底上げできたのは確かだ。来月24日に始まる全日本選手権に向けて、展望は明るいものとなった。
新人賞を獲得した橋本澪良
(柚野真也)