バサジィ大分 シーズン開幕特集 狩野新監督インタビュー「今季のポイントはデュエル」
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昨季途中から指揮する狩野新(あらた)監督の下、選手の若返りを図ったフットサルFリーグ・バサジィ大分の新シーズンが始まった。今季のチームスローガンは「再勢」。指揮官が選手に求めるのは「(1対1のせめぎ合いといった)デュエル」だ。1対1の繰り返しで成り立つフットサルの特性を存分に生かしたスタイルの定着で、上位進出を目指す。(23日付大分合同新聞22面広告にも掲載)
―白星スタートとなったリーグ戦ですが、手応えはいかがですか?
今季はチームの始動から指揮しているので、細かい個人戦術や役割を徹底できています。昨季はチーム戦術の部分からアプローチして、うまくいかなかったので、今季は1対1や戦う姿勢、両ゴール前での攻防にこだわるように選手に落とし込んでいます。開幕戦に勝てたことで、選手は「これまでやってきたことは間違いない」と信じることができたと思いますが、シーズンは長いのでこれからが大事です。
―20代前半の選手の割合が増えましたが、その狙いは?
チームを編成する上で重視したのは、アスリートとしての身体能力の部分でした。スピードや運動量で相手を上回ることを基準にしたら、若くてフィジカルの強い選手が増えたという感じです。ただ、ベテラン選手の経験や振る舞いはコートの内外で必要なので、仁部屋和弘選手など、30代の選手には若手の見本となってほしいし、積極的にコミュニケーションを取るように求めています。平均年齢は若くなりましたが、年齢構成のバランスは悪くないと思っています。
―狩野監督が考える理想的なチームとは?
アグレッシブなスタイルは譲れません。相手ありきのスポーツなので、適応力は求められますが、攻守において自分たちから仕掛けるチームを目指しています。チームの決まり事として“4秒ルール”があります。ボールを持ってから離すまでの時間を設定し、判断のスピードを上げることで、スリリングなフットサルを見せたいと考えています。
―今季の選手からは「1対1の場面では絶対に負けられない」との思いが伝わってきます。
全力でアタックできなければ試合に出られないことは選手も理解しています。デュエルの部分は今季のポイントとなります。
―最後に、今季の目標をお願いします。
昨季11位のチームが優勝を目標とするのは現実味があるとは思えません。一戦一戦を勝つことで、上位を目指します。ただ、「優勝してJR大分駅前をパレードしたい」という目標はいつか、かなえたいです。