バサジィ 開幕戦考察 ドローに終わるが終盤は圧倒

2021/06/09
  • バサジィ大分

 ただ、簡単なミスからボールを失い、押し込まれた時間が長かったことも確かだ。強度の高い守備をする相手に手を焼き、ボールを支配することができなかった。個々の力で曲面を打開し好機をつくったが、ラストパスやシュートの精度を欠き、ゴール前に走り込む選手のタイミングも今一つ合っていなかった。試合勘がなかったことを考慮しても、相手の倍以上の35本のシュートを放ちながら決定率の低さは気掛かりだ。伊藤監督は「相手の守備が良かったが決定機の少なさ、最後のクオリティーの部分は課題」としている。

 

 とはいえ、後半は運動量で上回り、2-2の同点となってからは一方的に攻め続けることができたというのも事実。試合を重ねながら連係を高めていけば、より多くの得点を生み出すことは十分に可能だろう。

 2季ぶりの復帰となった森村の右サイドから中央に切れ込み、左足で強烈なシュートを打ち込む得意の形での得点は、今後に期待を抱かせた。森村が見せた、吉田との息の合ったコンビネーションや終盤の芝野創太とのポジションを流動的に変えた戦術などは、昨季までの大分に見られなかった戦い方だった。

 

勝点を積み重ねながら序盤を乗り切る

 

 

(柚野真也)

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