バサジィ 開幕に向けて個人の能力を磨き、チーム力の上積みを図る
2021/05/22
- バサジィ大分
総合的に見れば今季の編成は、昨季までと変わらない。力をつけた日本代表経験者の矢沢大夢と小門勇太に、吉田圭吾、山田凱斗ら20代半ばの選手の成長を促しながら、仁部屋和弘や芝野創太といった計算できる実力者が骨格となる。大きな上積みはないが、ほころびも少ないといった印象。ベースとなる堅守を継続し、攻撃は「カウンターとセットプレーの精度を上げたい。序盤戦は手探りとなるが、少しずつ変化を加えながら今季のチームに合った戦い方を見つけ出したい」と伊藤監督。
開幕を前にキャプテンの吉田が日本代表候補としてトレーニングキャンプに招集されたことは、チームにいい刺激を与えている。伊藤監督は「まずは個人の能力が上がらないと強いチームは作れない。バランサーよりスペシャリスト。自分の強みを持った選手が集まった集団を作りたい」と話す。
期待と不安が入り交じるなかで、これまで積み上げてきた組織に、いかなる個性が上積みを加えるのか。新チームとなって試合経験はほとんどなく、ぶっつけ本番。昨季同様に対応力と修正力で上位を狙う。
ベースとなる堅守を継続し、個人の力を上乗せする
(柚野真也)