バサジィ大分 シーズン開幕特集 伊藤雅範監督インタビュー「意地を見せるシーズンに」

2020/09/13
  • バサジィ大分

 フットサルFリーグが5日に開幕。昨季2位だったバサジィ大分は白星スタートとなった。伊藤雅範監督3年目の今季は、主力が入れ替わり、若い選手が増えた。チーム構成が大きく変わったが、指揮官はあくまでも結果にこだわる。下馬評が低くてもシーズンの最後には笑っているチーム。「予想を裏切る指揮官」のビションとは―。

(13日付大分合同新聞GXスポーツにも掲載)

 

 

―新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が3カ月ほど遅れました。12チームの2回戦総当たりと例年と異なりますが、チームへの影響がありますか?

 今季を語る上で今の社会情勢は外せないし、この状況下で開幕ができることは関係者の尽力によるもの。社会的な制約がある中で感謝の気持ちを忘れず、県民のために明るいニュースを届けたい。我々の使命は優勝争いをすること。強い決意を持ってシーズンに臨みたい。影響があるとすればシーズン前の練習試合が思うようにできなかったこと。現時点での仕上がりを公式戦でしか試せないのは不安でもあるが、楽しみでもある。

 

 

―大分で再び指揮して3年目。チームづくりは?

 昨年から主力が入れ替わり、若い選手が多い。昨年と同じ戦いはできない。ゼロベースで新しいチームをつくっている。厳しい戦いになることは想定内であり、できない部分を突き詰めていくしかない。

 

 

―小曽戸允哉選手が5シーズンぶりに再加入しました。彼に求めることは。

 選手の移籍はスポーツの世界では常。移籍は選手にもクラブにもメリットがある。畑が違うと育つものが違う。それぞれの良さが引き出せれば、大きな力になる。小曽戸に関して、キャリアの終盤で戻ってきたことはクラブにとってよいモデルになる。彼が培った経験をチームに還元してほしい。そして、小曽戸らしくあってほしい。それは彼に対する信頼の証しでもある。

 

 

 

 

―今季のスタイルは?

 守備を安定させてカウンターを狙う。それが自分のスタイル。ボールをつないで攻めることもできるが、強固に守備ができて、そこから攻撃に展開したい。「弱者の戦い」と言われるが、自分はそうだとは思わない。相手陣内でボールを奪って速く攻めることもできるし、スッとラインを落としてブロックを作って守ることもできる。ボールの奪い方にも二つあり、相手との組み合わせで優先順位は変えていきたい。

 

―チームの目標は。

 目標は数字で掲げていないが昨季を超えたい。このチームは最低でも上位争いをして、優勝を狙わなければいけないチームだと思っている。前評判は高くないが、そうはさせないと思う選手がここにいる。意地を見せるシーズンにしたい。

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