バサジィ・バレー 2年目の挑戦 目指すはクラブカップタイトル!

2017/08/01
  • バサジィ大分

 2年目のシーズンを戦う社会人の6人制女子バレーボールチーム「バサジィ大分」。彼女たちが1年間で最も欲するタイトル「全日本クラブカップ女子選手権(クラブカップ)」が今月10日から始まる。

 

 昨年は初参戦ながらベスト16に進出し、確かな手応えを得た。チーム誕生から半年余り、選手が活動できる限られた時間の中でフィジカルを鍛え、戦術を落とし込んで挑んだ大会だった。大分三好ヴァイセアドラー在籍時に日本バレーボールのトップリーグであるV・プレミアリーグでのプレー経験のある徳丸善基コーチは、「1年目の実力を知ることができたのは収穫だった。クラブカップで負けたCLUB EHIME(愛媛)は今年の愛媛国体に向けて強化チームとして6年活動しているチーム。そこを相手に目指すバレーができた」と話す。

 

 

 徳丸コーチが語ったチームが目指すバレーボールとは、「確実に得点を取るバレー」だ。セッターがトスを上げてサイドの選手がアタックを打つまでの時間を短縮した“高速バレー”が女子バレーボールでは主流となる。だが、バサジィはあえて高いトスを上げて、しっかりコースをついてブロックアウトを狙う男子バレーに近いスタイルを目指している。プレーを急ぎミスが出るよりも確実にボールをつなぐことに力点を置く。「キレイに打ち抜いても、ブロックを弾いても1点は1点」(徳丸コーチ)。確実に点を積み重ねて勝つ。細かい部分で課題は多いが、目指すスタイルにブレはない。

 

 チーム設立当初から多少入れ替わったが、現在もメンバーは9人と少ない。どのポジションも人数は少なく、紅白戦もできない。層の薄さは否めないが、逆境をものともせず“少数精鋭”の集団は前に進む。昨年の経験を経て、選手に自信が芽生えているのは間違いない。目前に控えるクラブカップでは台風の目となり、注目を浴びるチームへと変貌する。

 

 

(柚野真也)

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