バサジィ 伊藤雅範監督インタビュー リーグ2位でフィニッシュ、ひたむきな努力が報われた

2020/02/02
  • バサジィ大分

 大分の新監督として再び招へいされた伊藤雅範監督は、「常に優勝を狙えるチームにする」と宣言した。その言葉は嘘ではなかった。2年前は最下位だったチームに勝負強さを植え付け、今季は目標であったプレーオフに進出し、王者・名古屋をあと一歩まで追い詰めた。

 

Q:就任2年目のシーズンを振り返って。

優勝できず悔しいシーズンでしたが、よくここまできたという思いはあります。前回(2013〜2015年の2シーズン)、監督を引き受けたときはベースがあって、その上に自分の色を加えていきましたが、今回はもう一度ベースからつくり直さないといけないと思いました。どちらがやりやすいというわけではないですが、時間は必要だと考えていたので、結果が出て良かったです。

 

Q:2年前は最下位だったチームが躍進した理由は

クラブと現場の考えが同じで強化しやすかった。補強に関しては質の高い選手を獲得できました。運も少なからずありました。名古屋オーシャンズ以外のチームが転換期で監督が代わり、選手が大幅に入れ替わったこともあり、継続して強化している大分がスタートダッシュに成功できました。開幕戦で相性の悪い立川・府中アスレティックF Cに勝ち、2節はフウガドールすみだに自分たちらしい戦いで勝った。3節の名古屋には打ち勝ち、一気に勢いがついて6連勝できました。

 

Q:シーズンを通してこだわったことはありますか?

自分たちのスタイルを貫くこと。ハードワークをして前からプレスをかけ、常にベクトルをゴールに向けるプレーができたと思います。今季は引き分けを狙わず、勝ち点3にこだわった。勝つことで選手に不安がなくなり、個々の局面でも戦えるようになりました。名古屋相手でも互角に戦え、勝負できるレベルまで上がったと感じました。選手との接し方も、勝つことだけを考えていたので割り切っていました。情が入らないように距離を置きました。昨季は練習後にパス回しやバー当てなどしてコミュニケーションを図っていましたが、今季は練習後は監督室にこもりました。

 

今季は2位と躍進したバサジィ

 

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