大分トリニータ シーズン総括 戦い方を徹底できず低迷、降格危機で現実路線へ 【大分県】

2024/11/17
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  • 大分トリニータ

今季の結果

 

リーグ戦 16位 10勝13分15敗 33得点・47失点

カップ戦 1stラウンド 1回戦敗退

天皇杯  ラウンド16敗退

 

 3年ぶりに復帰した片野坂知宏監督は、開幕前に「勝ち点60、総得点60、総失点40」という目標を掲げ今季に臨んだ。そして、攻守に切れ目のない「シームレスなフットボール」を標榜(ひょうぼう)し、縦に速いスタイルを模索した。

 

 だが開幕前から主力選手のけがが相次ぎ、メンバーを固定できないどころか、ベンチ入り18人をそろえるのに四苦八苦する状況が続く。当然、戦術を落とし込むことができず、確固たる戦い方をつかめないまま低空飛行を続けていった。泥沼にハマったのが14節以降。対戦相手によって戦い方を変えざるを得ない状況が続く中でメンバーを入れ替え、システム変更を施すも9試合未勝利。気がつけば残留争いを強いられるまで順位を下げていた。選手から「これでやれば間違いないというものがなかった」と声が出てきたのは、この頃からだ。

 

 勝っていれば「臨機応変に対応できている」と称賛されていただろうが、勝てない試合が続くと対戦相手のスタイルや試合展開に依存する戦い方が増える。そして自らが意図を持ってアクションを起こす攻撃や守備が少ないことに不満が募る。選手は「何が正解か分からない」と戸惑い、プレーに精彩さを欠いた。

 

「厳しく、難しいシーズンだった」と振り返った片野坂監督

 

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