大分トリニータ 藤原優大 尽きない向上心 【大分県】

2024/05/25
  • 大分トリニータ

 「このチームなら成長できる。1試合平均1失点に貢献したい」。今季の大分トリニータの新体制発表会でDF藤原優大はこう語った。現在、大分は5勝7分4敗で11位。16試合で16失点は藤原が目標とする数値をクリアしているが、「ほとんどが防げた失点だった」と悔しさを露わにする。

 

 今季の大分は、プレーを止めずに前線からボールを追い、チームを全体で的を絞って奪い取り、一気にゴールを目指す攻守で切れ目のないサッカーを目指している。序盤戦は前線と中盤、最終ラインが連動できずにチグハグな場面が多かったが、試合を重ねるごとに整理されてきた。ここ5試合は2勝3分と負けなし。藤原は「前線からの守備がハマる試合が増えた」と手応えを感じているが、「90分通して狙いとするサッカーができていない」と課題を挙げる。

 

 直近の2試合を振り返ると、先制しながら後半に相手が対策を練り、その変化に対応できずに失点を許す場面があった。藤原は「相手が戦い方を変えたときに、システムや立ち位置がどう変わって、何をすれば対応できるかを共有できなかった」と明かす。同じポジションの安藤智哉とは、試合中に戦況の変化や互いに気づいたことを伝え、最終ラインを統率できても、その前の6人まで浸透できず、「後ろの4人と前の6人が分裂してしまった」と反省する。

 

試合ごとに守備の手応えを感じている藤原優大

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ