大分トリニータ チームを勝たせるゴールを追求する長沢駿

2022/03/05
  • 大分トリニータ

 YBCルヴァンカップ(Aグループ)2節のG大阪戦。今季初のホーム公式戦で、長沢駿は自らのゴールで存在感を示した。前半11分、中川寛斗のCKに対し、高い打点のヘディングシュートでネットを揺らすと、前半終了間際に得たPKも決めた。今年34歳になるベテランストライカーは、「昨季は悔しいシーズンを過ごした。チームの力になりたい」と強い思いを口にした。

 

 昨季は、チームの得点源として大きな期待を背負い加入した。前半戦はコンスタントに得点したが、慣れないポジションや戦術の変化に戸惑い、途中出場が増え、4得点でシーズンを終えた。「僕のポジションは結果が全て。FWは、点を取れば、どのチームに行っても周りの信頼を勝ち取れる」。プロ16年のキャリアで8チームを渡り歩いた男は、「試合に出てこそ」という思いが強い。だからこそ、昨季のプレーに納得はできなかった。

 

 コンスタントに試合に出続ける―。そのためには、チーム内での競争に勝つ能力やコンディションを整える力が必要だが、最も重要なのは戦術をどれだけ理解できるか。監督が代われば、求められるプレーも変わる。チームが目指す方向性や、自分がどんな役割を果たすべきかを分析をするのは重要だ。今季、長沢は練習で、自分が得意なことより監督の求めることを優先して、体に染み込ませていた。

 

前線で体を張る長沢駿

 

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