国スポ 期待高まるチーム大分 今年も千点以上目指す 【大分県】
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トリニータ エンリケ・トレヴィザン インタビュー「高身長を生かした対人の強さやスピードを発揮したい」
大分トリニータは6月23日、昭和電工ドーム大分で鹿島アントラーズと対戦する。DFエンリケ・トレヴィザン選手にインタビューした。(大分合同新聞連動企画・新聞は22日付本紙に掲載)
福岡戦の勝利に貢献した新戦力のブラジル人、エンリケ・トレヴィザン選手。来日前、かつてチームメートだったエヴェラウド選手(鹿島)やヘナト・アウグスト選手(清水)から日本の治安の安定性や勤勉さなどについて聞き、コロナ禍が落ち着いたら旅を通して日本の文化に触れたいと話す。恵まれた体格を生かしたダイナミックな守備で対人プレーや空中戦でのバトルにも強く、確かなボールさばきと正確なキックで攻撃の起点にもなる。強力な〝助っ人〟から目が離せない。
―久しぶりの勝利、しかも自身の得点が決勝点になりましたね。
練習の時からやっていた形でゴールを決められたことはうれしかったですし、毎日の練習からハードワークを重ねた結果が勝利につながったと思っています。片野坂知宏監督やたくさんの関係者が自分を信じてくれたことはもちろん、仲間も僕を信じてあそこにボールを出してくれました。
―試合にはセンターバックで出場することが多いですね。
自分の特長は左利きのセンターバックで、ビルドアップにも自信があります。185㌢という高身長を生かした対人の強さや、(相手が)カウンターを仕掛けてきても抜き去られないスピードもあります。試合中はリーダーシップを発揮してチームを助けたり、鼓舞したり、まとめるのも得意なので発揮したいと思っています。
―覚えた日本語は?
ありがとう、こんにちは、さようなら…。ピッチの中では「右」、「左」といった単語を少しずつ使っています。チームメートも簡単なポルトガル語を覚えてくれているので、簡単な会話なら少しずつできています。
―来日前に大分について調べましたか?
トリニータへの入団が決まり、日本でプレーしたことがあるブラジル人に聞いたりしました。大分が日本の南部にあると分かり、気候の変化にもしっかり対応できるよう調整しています。Jリーグについては非常にテンポが速く、イニエスタ選手(神戸、スペイン代表)のような世界的に有名な選手がプレーしているなという印象も持っていました。
―トリニータの戦術には慣れましたか?
昔、自分がプレーしていたチームと同じ3‐4‐3のシステムで、守るだけではなく、全員でしっかりと攻撃したり、カウンターを完結させる攻撃スタイルには非常に好感を持っています。先日のゴールでチームに貢献できることを少し示すことができ、そういう意味でもすごくうれしいです。
―チームが今後、浮上していくために必要なことは?
“やりたいこと”は練習でしっかり上積みできていると感じています。また戦術的には守備的な部分もあるので、まずは無失点を目指して、そして今後チャンスが増えると思うので1-0や2-0で勝てるのではないかな。僕自身も大分の皆さんにしっかりとしたプレーを見せられるよう、練習や試合に100%の力で取り組んでいきたいと思っています。
(小野郁)