
サッカーU―17日本代表 代表の誇りを胸に、平野稜太が世界へ挑む 【大分県】
サッカー
2年連続リーグ戦フル出場。ピッチ外では積極的にイベント企画に参加し、副キャプテンとしてリーダーシップを発揮。存在感を増す守護神は、どのようなリーグ再開後のプランを思い描いているのだろうか。
「コンディションは問題ないし、全体練習もできている。連係や意思疎通はよくなっている。カタさん(片野坂知宏監督)のサッカーが浸透し、僕(GK)を含めた攻撃の組み立てもうまくいっている。リーグ再開に向けて良い状態で戦える自信はある」
先月中旬からチーム練習が始まり、紅白戦など実戦練習が組み込まれ、高木駿はチームの仕上がりに自信を深めた様子だった。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため公式戦延期という不測の事態。J1リーグは7月4日からリーグ戦が再開することが決まったが、これまでの約4カ月間、心身ともに好調が続くなか、高木は集中力と緊張感を保ちトレーニングに取り組んできた。
「長いオフと思って、家族と過ごす時間を大切にしたり、トレーニングは日頃は十分にできない部位の強化をした。具体的には負荷を掛けたスクワットで下半身を鍛えた。スクワットで鍛えた筋肉を今はサッカーで使っているが、安定感が出てきたと感じている。どんなパフォーマンスができるか楽しみ」
今季も全試合フル出場を目指す高木駿
個人的にも、プロ入り9年目となる今季は、始動の段階からけがもなく、3年連続リーグ戦フル出場に向けて、順調に調整を進めて開幕を迎えることができた。
「今季は2試合しかしていないし、結果も出ていないが、新しいタイプのGK像を描けている。身長があまり高くない自分でも今の(GKも攻撃の組み立てに参加する)サッカーであれば活躍することができる。もちろんGKである以上は守備が第一であり、失点に直結するようなミスを減らさなければいけない。そこは試合を重ねれば、よくなっていく自信はある」
昨季に続き、副キャプテンとしてチームをまとめる責任感と自覚も増した。
「大分で4年目。これまでのプロ生活の中で一番長くいるチームになった。試合に出させてもらい、いい経験を積めている。大分の人は温かいし、『県民のために』という思いは強くなった。そういった意識が出てきたことは、選手として、人として自分がもう一段階成長できるチャンスだと思っている」
再開初戦は、サッカーができる喜びと感謝を胸にピッチに立つ。
「今季は数字を目標にするのは難しいシーズンだが、チームとしての目標の6位を目指したい。チャレンジできるシーズンなので、しっかりJ1に定着できるチームになるように成長して来年に続けたい。個人的には全試合出場。連戦が続くスケジュールだからこそ、自分の価値を高めたい。そして、ベストイレブンを狙いたい」
自分の評価を高めるシーズンにしたいと語った
(柚野真也)
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