
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
その他
19日にある日本代表の国際親善試合のメンバーに、大分トリニータからFWオナイウ阿道が選出された。「(2部練習の合間の)昼食のときに強化部から連絡があった。最近パフォーマンスが良くなかったので驚いた」と、予期せぬ知らせに驚きを隠せなかった。
今季期限付き移籍で加入したオナイウは、リーグ序盤こそベンチスタートが続いたが8節・G大阪戦以降は先発に定着。22節・神戸戦で10点目を決め自身初となるJ1で2桁得点をマークした。スピードに乗ったスプリントで猛然とゴール前に飛び込む迫力、しなやかさとバネのある身体能力の高いストライカーに、日本代表の森保一監督も早い段階から注目をしていた。
U-19日本代表など各年代の代表に選出されてきたオナイウだが、年齢制限のないA代表は初選出。本日(8日)24歳になったばかりだが、「年齢的にも今年が勝負だと思っていた。求められているのはゴール前での仕事。出場の機会があったら、ボールを持てば全部シュートを決めたい」と決死の覚悟で挑む。
日本代表に初選出されたオナイウ阿道
片野坂知宏監督は、「大分から代表に選ばれることは喜ばしい。J1で戦い、視察される機会が多いからこそ。試合に出られるかどうかは分からないが、代表はその場にいるだけでも刺激になり成長できる場所。代表での経験をチームに還元してほしい」と話し、「阿道の思い切りの良さ、特徴を見せて、他の選手と違うタイプの選手だと認識させることができれば代表に定着できるのでは」と後押しする。
ここ最近は得点できず、「考え過ぎているのかもしれない」と言葉を濁したが、代表選出が起爆剤となり、好調時のパフォーマンスを取り戻すきっかけになるかもしれない。「大分代表として責任のあるプレーをしたい。どんな形でもいいのでゴールを決めたい」と静かに闘志を燃やす。
どんな形でもゴールを決めると語った
(柚野真也)
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