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トリニータ 田中達也インタビュー「想像していなかったような新しい発見もある」

トリニータ 田中達也インタビュー「想像していなかったような新しい発見もある」

 大分トリニータは14日、大分市営陸上競技場で湘南ベルマーレと対戦する。MF田中達也にインタビューした。(大分合同新聞連動企画・新聞は13日付朝刊に掲載)

 

 移籍してきた時、「僕、サッカー好きなんですよね」という第一声が印象的だった田中達也選手。オフや練習後は海外やJのいろんなチームのサッカーを見ているそうだ。「それぞれ特徴があり、良いとか悪いとかは絶対ないと思いますが、大分の戦術はすごく好きだし、いいサッカーだと思っています」。取材に答える姿勢には誠実さがにじんでいた。

 

―移籍して約2カ月、実際にプレーした感想は?

自分の考えているサッカーと同じだなと。気持ちよくできる部分と、さらに深いところというか、想像していなかったような新しい発見もあって、すごく楽しくやれています。

 

―初スタメンのアウェー川崎戦では積極的に攻撃参加されていましたね。

スピード感あるドリブルで裏に抜け出すプレーは自分の持ち味ですが、最後にいいクロスボールを上げられなかったり、シュートが決まらなければ勝利につながらないので、もっと勝ちにこだわってやっていきたいです。

 

―後半戦は引いてくるチームが多く、ボールを回す時間が増えているように思いますが。

前半戦より結果は出ていないかもしれませんが、そこをネガティブに捉える必要は全然ないと思っています。相手は前から取りに行ったらゴールを奪われるから引かざるを得ない。つまり自分たちが主体的にボールを保持でき、自分たち主導でゲームを進めているということで、決して後退ではなく、むしろチーム力は1ランク上がっていると思います。

 

―(ボールを)持たされているということではなく?

周りから見ると「持たされて何もできない」と見えるかもしれませんが、カタさん(片野坂知宏監督)やヤッさん(安田好隆コーチ)などコーチ陣の方も言うように、常に自分たちがボールを握っていれば相手はシュートを打つことはできません。こちらに攻撃権があることは最大の守備です。攻撃回数が100回と100回の殴り合いのサッカーに対して、ボールをしっかり保持して50回しか攻撃を受けないようにすれば失点するリスクを極端に減らせると思うんで。そういうサッカーで、かつ0に抑えながら、得点を取りに行くのが理想です。

 

―“つなぐ”ことへのこだわりは?

単につなぐのではなく、相手のスペースを見て判断するということです。その時の判断と質で勝負が決まると思っています。

 

―残り9試合、湘南戦に向けての意気込みを。

湘南は前からどんどん来ると思うので、そういうチーム相手でも自分たちのサッカーをしっかりやって勝ち点3を取れればいいと思います。あと9試合、上位に行けるチャンスはまだある。今の順位に満足せず、一つでも上の順位で終われるように、最後、ゴールを決めきるとか、いいクロスを上げて得点をアシストしたいです。

(小野郁)

=プレー写真は大分トリニータ提供=

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