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トリニータ 前田凌佑インタビュー「見えないところで貢献していきたい」

トリニータ 前田凌佑インタビュー「見えないところで貢献していきたい」

大分トリニータは10日、ホームの昭和電工ドーム大分でヴィッセル神戸と対戦する。MF前田凌佑にインタビューした。(大分合同新聞連動企画・新聞は9日付朝刊に掲載)

 

 「トリニータのサッカーや監督、チームの魅力、大分という町やあたたかい人柄、いろんなことにひかれ、(3年目となる今シーズン)完全移籍させてもらいました。そこ、絶対書いといてくださいね」と前田凌佑選手。第16節アウエー神戸戦で同点ゴールを挙げた小林成豪選手は、中学時代から共に神戸に在籍していた一つ上の先輩で厚い信頼を寄せている。「今度は絶対勝ちたい」と気合い満々だ。

 

 

―後半戦に入り、苦戦しながらも上位(6位)をキープしていますね。

シーズン前は降格候補に挙げられていましたが、僕らはこのサッカーをやっていて全然そんなふうには思ってなかったですし、毎試合“やったるで”みたいな気持ちで臨んでいます。相手の個々のプレーの質は(J2よりも)上がっていますが、“全く通用しない”と思ったこともないです。逆に(予想した人たちを)ギャフンと言わせたいです(笑)。監督の目指すサッカーはすごく楽しくて、今いるメンバーで表現できているのもいい。お金じゃないぞっていうところも見せたいですね。

 

 

―当初、消極的なサッカーだと捉えていたサポーターもいたようです。

特徴のあるサッカーなので、初めて見た人は「なんであんな後ろでつなぐねん」というのはあったでしょうね、ちょっとヒヤッとしますから。J 2の頃よりもJ 1の方が前からプレッシャーが来なくて、こっちが自由にやれる時間帯も多いので、自分たちのサッカーがよりできている部分もあります。

 

 

―今シーズンはスタメン出場が多いですね。

今は出場できていますが、日々、しっかりアピールしていかないと出られないので常に競争は激しいです。みんなが意識を高く持つことで練習の質も上がりますし、それがいいプレーにつながっていると思います。

 

―最近は長谷川雄志選手とボランチを組むことが多いですね。

ハセ(長谷川選手)はプロ1年目、試合中も落ち着いていますし、最近は守備もやれるようになりました。良さであるロングキックをどんどん蹴ってもらいたいと思っています。

 

―前田選手は、どちらかと言うと守備的ボランチでしょうか?

自分の特徴をあまり出し過ぎず、(もう片方のボランチが)やりやすいようにっていうのを心掛けています。その方がチームがうまく回ると思うので、見えないところで貢献していきたいなと。

 

―夏場の試合運びのポイントは?

僕らがボールを握って攻撃の時間を増やし、僕らのサッカーで相手をどんどん動かして疲れさせ、大事な時に(僕らが)走れるように、というのを考えています。

 

―次節は古巣・神戸との戦いになりますが、楽しみな選手は?

やっぱりイニエスタ選手です。ゲームの中の伝説の人かと思っていたら、実在していました(笑)。マッチアップして世界のレベルを体感したいです。

(小野郁)

=プレー写真は大分トリニータ提供=

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