
珠玉の一枚 Vol.41 【大分県】
県外の実力校と練習試合を重ね、実戦経験のなかで高い技術を身につけた。県高校総体のソフトテニスで3年連続14回目の優勝を飾り、全九州高校体育大会では準優勝した大分商業。どんな場面でも落ち着いて対応する戦いぶりと粘り強さが印象的だ。
1ゲーム4ポイント制のソフトテニスは、1ポイントの比重が大きいため一気に勝負をつけることができるし、流れが悪いときに我慢できれば逆転も可能だ。「メンタルが大きく影響する競技だからこそ自信を持ってプレーすることが必要」と話す平原英和監督には「高い技術があればメンタルがブレることはない」という確固たる持論がある。
平原監督は高い技術習得のために圧倒的な練習量を課す。平日は3時間、土日は8時間にわたり足を止めないラリー練習を繰り返し、ラケット技術を磨く。「ラケットを振り続けることで、パワーとスタミナが備わり、試合を想定することで予想能力と対応力を身に付ける」(平原監督)というわけだ。
キャプテンの衞藤宥斗(3年)
インターハイに出場するメンバーには、昨年の同大会で団体3位と躍進したメンバーが3人残っている。キャプテンの衞藤宥斗は「昨年の経験は大きく、どんな相手でも名前負けすることはない。練習量ではどこにも負けないし、暑くなればなるほど自分たちのスピードとパワーを発揮できる」と自信を示した。
ラケット技術の高い山本太志と勝負強く元気なプレーでチームを鼓舞する垣迫誉が組むエースペアは、昨年も団体戦においてポイントゲッターとなった。山本が「昨年を越えたい」と話せば、垣迫は「勝つも負けるも自分次第。チームを勝利に導くプレーで勢いをつけたい」と気を引き締めた。
狙うは昨年を上回る成績だ。
3年生の山本太志(左)・垣迫誉ペア(右)
(柚野真也)
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