放送 全国大会で好結果を残した川野優華(別府鶴見丘3年) 【大分県】
2023/10/12
幼い頃から声優に憧れ、高校では放送部へ入部した別府鶴見丘高校放送部の川野優華(3年)。「人気職業である声優は狭き門。高校で基礎を学べば、将来に役立てられるのではないかと思った」と、期待に胸膨らませ入部した当時を振り返る。放送部では朗読を専攻。発声の基礎から地道に学び、1年時に出場した「第68回NHK杯全国高校放送コンテスト大分県大会」では、初出場にもかかわらず決勝の舞台まで勝ち上がった。審査員からの講評で「これからもっとうまくなる」と太鼓判を押されたが、その後の大会では納得のいく成績を残せなかった。
全国の舞台を目標としながらも、県大会決勝の壁を越えられずに自問自答の日々を送った。苦しい時期もあったが部活動を通して、「自分の心のあり方に大きな変化があった」と川野は言う。「自分の気持ちをストレートに表現するタイプだったが、仲間たちと一緒に目標に向かう中でみんなの意見を聞き、協調性を身に付けることができた」。自分の事だけでなく苦楽を共にする仲間たちと足並みをそろえ、共に成長する大切さを実感。その変化が謙虚に丁寧に朗読と向き合う姿勢にもつながった。
一つ一つの文章に感情を乗せ丁寧に読み上げる