放送との出会いから生まれた「夢」を追い掛ける 大分上野丘放送部 小野真由子(3年) 【大分県】
2022/12/08
入賞したことで意識も変わった。滑舌や発声はコツコツと練習を積み重ねることが大きな成長につながるとの先生や先輩のアドバイスに、毎日欠かさず練習した。「本番前は緊張するので一回でも多く声に出すようにした。部活外でも、例えばドライヤーをかけながら、自転車通学の時間も苦手なワードを繰り返し練習した」。そんな日々の努力が実を結び、3年生最後の「NHK杯高校放送コンテスト」では県大会を1位で通過し全国大会に出場。また「第46回全国高等学校総合文化祭」では、大分の宇宙港について自作した原稿を読み上げ、ブロック優勝を手にした。「120人もの審査になるのでインパクトやユニークさを意識し、聞く人に面白い原稿になるよう取り組んだ」(小野)。審査には読みの表現はもちろん取材力や企画力、文章力も大きなポイントになるという。常に、どうすれば人の心に残り、声で表現することができるのかを第一に考えた。その真摯(しんし)な姿勢が、彼女を数々の大会で頂点に導いた。
高校最後の大会で有終の美を飾った。大学でも放送研究会に所属し、「アナウンサーになるという夢を追い掛けてみたい」と話す。放送部に入り、入賞を重ねたことで生まれた大きな夢。これから始まる彼女の未来は、今大きな一歩を踏み出そうとしている。
アナウンサーになる夢を追い掛け、さまざまなことに挑戦したいと話した
(塩月なつみ)