吹奏楽と野球の二刀流 新たな道を歩む沢村大智(大分豊府2年)
2022/06/16
子どもの頃から野球少年で、高校でも野球を続けていた沢村。けがもあり選手を諦めることになったが、大好きな野球への思いは途切れることはなかった。マネジャーの道を選択し、さらには選手以外でグラウンドに立てる審判の道を自ら開拓した。現役高校生でありながら審判業を務めるのは全国的にも珍しい。「高校野球は部員数も多く、3年間ベンチ入りできないケースも多い。こういう選択肢もあるということを知ってもらえたらうれしい」(沢村)。
審判に関する勉強や講習会、練習試合での実践を重ね沢村はこの秋、念願の「公式戦デビュー」を果たす。「吹奏楽では全国の舞台、野球ではグラウンドに立たせてもらうことは幸せなこと。本当に感謝しかない」。吹奏楽と野球の二刀流をこなす沢村は、どんな時でも感謝と謙虚な姿勢を忘れない。自らが先駆者となり歩み続けるその思いは、将来は教員、そして野球部の顧問となる夢に続いている。
野球部では審判として活躍する
(塩月なつみ)