主将奮闘記vol.1 大分高校ハンドボール部 吉積亜美(2年) 「何でも言い合える雰囲気をつくりたい」

2021/01/10
  • 主将奮闘記

 キャプテンの存在は絶大だ―。その競技が誰よりも好きで、一番うまくて、グラウンドやコートで答えを出せる選手。チームを引っ張り、仲間を盛り上げて、一番真面目に練習し、誰よりも努力する選手。中には試合には出ないが自分のこと以上にチームのことを考えている選手がキャプテンになることもある。

 キャプテンを任命された選手にとって、その責任は大きな力となるだろう。仲間からの信頼を裏切らず、どんなときも信念を持ち、与えられた仕事に責任を持って、さらなるレベルアップを求める。そんなキャプテンの本音を聞いた新企画「主将奮闘記」がスタート。

 

 創部は2011年と歴史は浅いが、すでに日本一になるなどの実績を積み、全国でも有数の強豪校として知られる大分高校の女子ハンドボール部。昨年は春の全国高校選抜大会、夏の全国高校総体が中止となり、練習の成果を発揮する場所が少なかった。新チームになった8月に、「悔しい思いをした先輩の思いを背負って、全国大会で好成績を残したい」と強い覚悟を持ってキャプテンになった吉積亜美。試合では司令塔となるセンターのポジションを担い、コート内外でチームをまとめ、勝利を追求する。

 

Q:キャプテンになった経緯は?

 夏の全国総体の代替大会が終わって、指名されました。私の他にも1つ上の先輩たちの代の試合に出ていた選手はいたし、絶対的な存在という感じではなかったので自信はなかったけど、自分なりにチームを引っ張っていこうと思い引き受けました。

 

Q:理想のキャプテン像はありますか?

 前キャプテンの幡東妃美希(3年)先輩はリーダーシップがあり、気遣いのできる先輩だったし、原川中学の時に2度日本一になった1学年上の石川空(鶴崎高3年)先輩はプレーでもグイグイ引っ張っていくキャプテンでした。二人のいいところを見習いたいです。

 

Q:キャプテンになって大変なことは?

 遠慮や迷いがあって思い通りに動けないこと。中学の時もキャプテン経験はあるけど、どう言えばまとまるのか、ついてきてくれるのか悩むことは多いです。自分は声を出して引っ張っていくタイプですが、同学年だけでなく後輩も、練習中から思っていることを言い合えるような雰囲気にしたいと思っています。

 

司令塔としてもチームを引っ張る吉積亜美

 

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