浜田太貴(明豊高校3年) ドラフト4位でヤクルトへ フルスイングで勝負

2018/10/26
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 明豊高校のスラッガー浜田太貴が、プロ野球ドラフト会議でヤクルトから4位で指名された。今夏の全国高校野球大分大会は準決勝で敗れたが、昨夏の全国高校野球大会での好成績が評価された。大舞台に強く、物おじしない性格はプロ向き、フルスイングを持ち味とするスラッガーの今後の活躍が楽しみだ。

 

チームを勝利に導く打点にこだわりたい

 

 小学生の頃から憧れたプロ野球選手。恩師と慕う川崎絢平監督らとプロ野球ドラフト会議の中継を見守っていた浜田太貴は「朝から緊張していた」と、これまで味わったことのない一日を過ごした。ヤクルトから4位指名で名前を呼ばれた瞬間、笑顔を取り戻し、川崎監督と固い握手を交わした。「名前を呼ばれてホッとした。甲子園で打てた時よりうれしい」と素直に喜んだ。

 

 浜田の名前が全国に知れ渡ったのは、昨年夏の全国高校野球大会。強気な性格と勝負強いバッティングが一気に開花した。3試合で2本塁打を含む15打数9安打9打点、打率6割。一気にプロ野球のスカウトが注目する選手となった。今夏の全国高校野球大会の出場を逃したが、プロの評価は変わらず7球団から調査書が届いた。ヤクルトは外野手の補強を考えており、内外野を守れ、長打を打てる将来有望な浜田にラブコールを送った。

 

 この1年で持ち味のフルスイングは鋭さを増し、飛距離も伸びた。高校通算45本塁打は立派な数字だが、浜田自身は「本塁打よりチームを勝利に導く打点にこだわりたい」と得点圏での集中力を研ぎ澄ませた。川崎監督は「ここ一番での集中力が凄い。初球から打てる強気な性格と物おじしない性格はプロ向き」と称える。

 

 高校3年間の思い出を聞かれ、全国高校野球大会での本塁打ではなく、「毎試合のベンチでのみんなの声掛けや笑っているところは今でも頭に残っている」と答えた。会見を終え、祝福する仲間の元に駆け寄った浜田の目は潤んでいた。苦しみも喜びも味わった仲間に「自分のことのように喜んでくれた。今までありがとうと伝えたい」と感謝した。プロでの活躍が恩返しとなることは承知の上、「ここからが勝負」と気を引き締めた。

 

プロ野球での活躍が期待される浜田太貴

 

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