
【指導者の肖像〜高校スポーツを支える魂〜】 信じる力が未来を変えていく 柳ケ浦高校バスケットボール部監督・中村誠(前編)
バスケ
7月25日からの3日間、県中学校総合体育大会バスケットボール競技が開催され、男子23校、女子21校が白熱した戦いを繰り広げた。
決勝戦は大分県立総合体育館で行われ、女子は春季大会を制して勢いに乗る今津、男子は圧倒的強さを誇る大分大附が栄冠を手に入れた。
上位2校は、4日から別府で開催される九州大会へ出場し、全国の舞台を目指す。
女子決勝は創部4年で優勝争いの常連校となった大分と、その大分を5月の春季大会で破り勢いに乗る今津との戦い。予想通り激戦となった。第1ピリオドは序盤から今津がリードするも、第2ピリオドに入ると大分が厳しい守備からの速攻が決まり、一気に逆転する。第3、第4ピリオドは両者主導権を奪い合う激しい攻防が続いたが、最終的に49-46の僅差で今津に軍配が上がった。最後の瞬間まで諦めず、攻め続けた大分にも会場から惜しみない拍手が送られた。
試合後、今津の久恒晴彦監督は「今までやってきたことをコートに全て置いてこいと、3年生を送り出した。よく頑張ってくれた」と感無量な面持ちで選手を称えた。監督の言葉を胸に躍動したのは、精神的支柱としてチームをけん引したキャプテンの一瀬はるなと、得点源である宮本歩幸の3年生2人。宮本は試合前日に体調を崩し万全ではなかったが、積極的に攻め、終盤3ポイントシュートを立て続けに決めるなど勝利の立役者となった。
小柄な選手が多い今津のプレースタイルは「守って走る」とシンプル。持ち味を生かし、念願の全国大会出場を目指す。
優勝を決めた瞬間に涙して喜ぶ今津の選手たち
男子決勝は伝統校の大分大附が66-29で明豊に圧勝した。第1ピリオドから主導権を握った大分大附は、キャプテンの安部剛史(3年)、副キャプテンの城井陽翔(3年)を中心に抜群の安定感を発揮。スピードや粘り強いディフェンス、リバウンド、ルーズボールへの執念など全てにおいて明豊を圧倒した。
安部は「練習の成果が出せた。うまく自分たちのペースに持ち込めた」と試合後ほっとした笑顔を見せた。青木将悟監督は「選手たちは練習だけでなく、日頃の生活、勉強など全てにきっちり取り組んできた。その姿勢がいい結果につながった」と勝因を語った。
一方、明豊は接戦となった準決勝の疲れを引きずり最後までペースをつかむことができなかったが、3年生が意地を見せた。キャプテン加藤智也は正確な3ポイントシュートで見せ場をつくり、穂満健太はスピードあるドリブルで何度もゴール下に切れ込み、会場を沸かせた。先発3人が2年生の若いチームは今後経験を積むことで、大きく成長を遂げるはずだ。
試合をコントロールした安部剛史
(甲斐理恵)
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