スター候補生インタビュー(6) 飛び込み 池辺寛人(別府翔青3年) 「ここからが本当の勝負」 【大分県】

2025/01/06
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 高校3年間で大きく成長を遂げた池辺寛人。2年時から日本代表合宿に参加するようになり、地元開催となった昨夏の全国高校総体(インターハイ)では、男子3メートル板飛び込みで3位となった。11月には自身初となる国際大会で感じた壁、経験不足の悔しさ、そして未来への決意を胸に、大きな目標に向かって新たな一歩を踏み出す。

 

Q:11月末から開催された「世界ジュニア選手権ブラジル・リオデジャネイロ大会」に日本代表として参加しましたが、いかがでしたか?

 僕は3種目に出場して、チームイベント(チーム対抗戦)では5位に入りましたが、個人種目では3メートル板飛び込みと高飛び込みともに予選敗退に終わりました。個人種目では決勝進出の10位を目標にしていたので、予選敗退は正直、悔しいです。あの瞬間、自分の力不足を痛感しましたね。でも同時に「この経験は絶対に次につながる」と強く感じました。

 

Q:初めての国際大会で得たものは何ですか?

 まず、移動の過酷さです。ブラジルまでの移動は丸1日かかり、慣れない環境の中で公開練習に臨みましたが、時差や疲労で思うように体が動かず、試技の調整もうまくいきませんでした。経験不足が原因だと思います。さらに、食事面でも壁にぶつかりました。現地の食べ物が口に合わず、どうしても偏った食事になってしまいました。競技だけでなく、こうした環境への適応力や精神的なタフさも必要だと痛感しました。

 

Q:高校3年間の競技生活を振り返ってみて、どのような時間でしたか?

 間違いなく、これまでで一番成長を実感できた3年間でした。1年生のとき、インターハイで予選敗退した悔しさが今でも忘れられません。でも、あの悔しさが僕を変えてくれました。監督から与えられた練習に加え、自分自身で考えながらトレーニングに取り組むようになりました。その結果、2年生になってからは表彰台に上がることが増え、競技に対する自信がついてきました。そして、その頃から自然と「日本代表」を意識するようになりました。

 

高校2年時に開花し、日本代表に選ばれるようになった

 

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