OITA SPORTS

6/30 MON 2025

supported by

西石油グループ

バスケ バスケ

全日本バスケットボール選手権大会 2次ラウンドで柳ケ浦がプロ相手に奮闘 【大分県】

全日本バスケットボール選手権大会 2次ラウンドで柳ケ浦がプロ相手に奮闘 【大分県】

 高校から大学、社会人クラブ、プロチームが争い、日本一を決めるバスケットボール男子の「天皇杯全日本選手権大会」。県内の高校として初めて柳ケ浦が2次ラウンドに進出した。B3(3部)のトライフープ岡山に105-51で負けたが、プロを相手に持てる力を存分に発揮した。中村誠監督は「結果はダブルスコアの惨敗だったが、戦える部分もあった。ネガティブな要素はない」と評価した。

 

 今夏の全国高校総体でベスト16入りした柳ケ浦は、全日本選手権1次ラウンドでは社会人チームに2勝して実力のあることを示した。岡山戦は気負い過ぎ、「試合の入りの部分で浮き足立った」(中村監督)ことが悔やまれる。第1クオーター(Q)で4-27と大きく点差を広げられた。気落ちする選手に中村監督は「勝てなくてもいい。ただ、リバウンドでもディフェンス、フリースローでもいい。どこかで勝てる部分をそれぞれ見つけて勝負しよう」と呼びかけた。

 

2Q以降はプロを相手に臆さず戦った

 

 2Q以降は、マンツーマンからゾーンディフェンスに変え、相手の速攻を食い止めた。攻撃では流れを変えるシックスマン(6番手)の山根遼太郎(3年)が思い切りの良いドライブからシュートを決めて勢いを与えた。山下凜生(同)がスリーポイントラインから1メートル離れた超長距離3点シュートを決めて会場を沸かせ、ファデラ・ママドゥ(1年)がゴール下で奮闘し、高い確率でフリースローを決めた。山根は「レベルの高い相手に通用する部分があった」と自信を深めた。

 

 今年のチームは全日本選手権大会だけでなく、全国の強豪校やBリーグの18歳以下の下部組織が参加する「U18日清食品リーグ」の九州ブロックに参戦するなど、これまでにない経験を積んでいる。中村監督は「ほぼ毎週のようにレベルの高いチームと対戦している。映像を見て対策を練り、練習に落とし込む。選手もチームも格段にレベルが上がっている」と言い切る。10月から全国高校選手権大会(ウインターカップ)の県予選が始まる。山根は「ウインターカップではメインコート(準々勝以降)に立つことを目標に掲げてきた。まずは県予選を圧倒的な力で突破したい」と活躍を誓った。

 

 

 大きな手応えと自信を深めた山根遼太郎

 

 

(柚野真也)

大会結果

2023年度