体操フェスティバル 華麗に力強く舞う
- HEADLINE
県内の幼児から社会人までが一堂に集って演技を披露する「第8回OITA体操フェスティバル2017」が大分県立総合体育館であった。39組が出場し、それぞれが日頃の練習の成果を発揮した。
大分市を拠点に幼児から中学3年生までが所属するフレンズ新体操クラブは、中学3年生がクラブを卒業し、新メンバーになって初めての演技披露。来年8月の全日本新体操クラブ団体選手権大会に向けて、新たなスタートと位置づけ、この舞台に立った。今山結梨(中学2年)は「短期間での準備だったが自信を持って踊れた。ミスはあったけど、今できることを表現できたと思う」と振り返った。姫野美鈴コーチは、「最後にミスが出たのは残念だが、細かい部分まで注意して踊れた。選手は緊張感のなかでいい経験ができた。これからは表現力を上げていきたい」と収穫を口にした。
「自信を持って踊れた」と今山(フレンズ新体操クラブ・中学2年)
県内唯一の男子新体操部がある日出総合高校は、11月の県高等学校新人新体操大会に続いて、1年生5人で出場した。今夏のインターハイに出場した3年生4人が引退し、在籍するのは1年生だけ。団体規定の6人に達していないが、「全員が呼吸を合わせてひとつの演技をつくり上げた」とキャプテンの植木温大。今できる最大限の技を駆使し、全員が力強く、最後まで最善を尽くした。
植木以外の4人は高校入学から新体操を始めて8カ月弱。中学の頃は陸上、野球、サッカー、バスケットボールとそれぞれ異なる競技をしていたが、植木の熱心な勧誘により入部し、新体操に没頭するようになった。今回は「脱・素人」をテーマに掲げ、難しい技を取り入れた演技を構成した。
小園将仁監督の指導の下、着実に力をつけたメンバーは、インターハイを目指し、この冬はさらなるレベルアップを図る。小園監督は「冬場は筋力トレーニングなど地道な練習が続くが、6月の県高校総体に向けて、何を表現していくか演技構成を自分たちで考えている。成長の過程を見守りたい」と話した。
難易度の高い演技に挑戦した日出総合高校新体操部
(柚野真也)