グッドルーザー 駅伝女子 3年生一丸となってチームの土台を作った大分西 【大分県】
2022/11/15
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下馬表は悪くはなかった。女子の県高校駅伝競走大会に出場した大分西は戦力が整い、8年ぶりの優勝を目指した。1区の谷佳純が1年生ながら力走を見せ、区間新となった大分東明の第1走者から15秒差でタスキをつないだ。上々のスタートに宮川剛監督は「100点満点の走りができた。勇気づける走りだった」とたたえた。
ここから一気に差を詰めて、逆転のシナリオを描いていたがプランが崩れた。1年の頃から大会に出場する宮川紗耶(3年)の調子が上がらず、差が開いた。宮川は「今年はチャンスだった。私が先頭の見える位置でタスキを渡さなければいけなかったのに、思うような結果が出せずに申し訳ない」と自分を責め、泣き崩れた。
宮川の無念を晴らそうと後続が踏ん張った。トップと70秒差でタスキを受け取ったアンカーの帆足茉優(同)は、競技人生に区切りをつけるラストランとなった。高校から本格的に競技を始めた帆足は、宮川、出走できなかった吉本思帆の同級生と苦楽をともにした3年間を振り返りながら走ったという。「家族のような存在だった。優勝を目指していたので、2位は残念な結果になったが、私の中でも最高の走りができ、今までで一番楽しく走れた」と笑顔でゴールした。
笑顔でゴールした帆足茉優