
県高校総体 バレーボール男子 仲間との絆で栄冠をつかんだ大分南 【大分県】
バレー
全九州バレーボール総合選手権大会県予選
決勝 4月17日 大分南高校体育館
大分工業 2(25-23、25-15)0 大分南
県高校新人大会と同じ大分工業と大分南の対戦となった決勝戦。大分工業が王者の貫禄を見せつけた。1セット目こそ出だしに苦しみ接戦となったが、2セット目に入ると本領を発揮。絶妙なトスワークや鋭いスパイクや鍛え上げたブロックで、粘る大分南を突き放し、ストレート勝ちを収めた。
終わってみれば、全試合を通して1セットも落とすさず優勝という完全勝利を収めた大分工業だが、監督や選手の自己評価は厳しい。江崎裕之監督は、力を入れてきたブロックに関しては一定の成果があったとしながらも、「数日前から調子が悪かったので(1セット目のような)苦しい戦いになることは予想していた。まだ実力が不安定。本物ではない」と総括した。キャプテンの相良琉翔(3年)は「点数をつけるとすると20点。出だしの部分や攻撃面、ブロックとレシーブの関係など課題しかない」と厳しい顔で話した。高みを目指しているからこその言葉だ。
5月13日から始まる九州大会は実力を測る場と考える。相良の「九州で1勝もできないようなら全国では戦えない」という言葉通り、6月の県高校総体やその先にある全国の舞台を見据えて目標を設定するのではなく、目の前の一戦を考えながら、着実に戦うつもりだ。
九州大会出場を決めた大分工業
一方、上位2チームに与えられる九州大会の出場権を手にした大分南の柿原茂徳監督は「2セット目は集中力が切れた。1セット目と同じ動きができれば合格点をあげられたが、これでは厳しい。新人戦と同じ展開になったのはなぜか、選手たち一人一人が受け止めて考える必要がある」と厳しい言葉を紡ぐ。キャプテンの大堀孝一(3年)は「3年生の気持ちが弱い。3年生である自覚と絶対勝つという気持ちが足りなかった。2年生や準決勝まで出場していた1年生にチームを引っ張ってもらうことが多く、ふがいなかった」と悔しさをにじませた。
2年生が多く、若いチームに必要なのは自覚と経験。九州大会は県高校総体へ向けて経験を積む成長の場と捉え、強い気持ちで臨む。
成長の場と捉え九州大会に臨む大分南
(甲斐理恵)
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