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主将奮闘記 大分高校ハンドボール部 松本翼 「勝負どころで得点できる選手になる」

主将奮闘記 大分高校ハンドボール部 松本翼 「勝負どころで得点できる選手になる」

 中学生の頃に関西遠征に来た大分高校ハンドボール部の試合を見て、衝撃を受けたという松本翼(2年)。「攻守の切り替えが速く、これまで見たチームと明らかに違った」。大分高校でプレーしたいと強く思い、中学卒業とともに神戸の親元を離れ、越境入学した。身長171cmはハンドボールでは小柄だが、左利きのスコアラーはスピードと1対1の駆け引きを武器にチームを勝利に導く。

 

Q:キャプテンとなった経緯は?

 昨年の夏に新チームになったときに、監督から指名されました。キャプテンは嫌われ役にならなければいけないという人もいますが、僕は全員とコミュニケーションを取っていれば、言いたいことも普段の会話の中で気負わずに言えるし、気まずい空気にはならない。みんなに愛されるキャプテンを目指しています。

 

Q:キャプテンとして心掛けていることは?

 練習から手を抜くと全体が緩むので、常に全力でプレーすることを考えています。それは練習前のランニングや練習後のストレッチも含めて、徹底するように意識しています。

 

Q:今年のチームの特徴は?

 個性的な選手が多く、ポテンシャルが高いと思っています。実力差がないので、全員がそれぞれの良かったプレー、悪かったプレーを指摘できている。練習から雰囲気が良いと思います。

 

ひと夏を越えてパフォーマンスが向上した松本翼

Q:昨年から試合に出ていますが、キャプテンとなったことでプレーに変化はありますか?

 昨年までは得点がほしいときに失敗を恐れて、勝負できなかったところがありました。今は自分が勝負を決めるという思いは強くなりました。夏休みに走り込み、体の使い方を見直したことでパフォーマンスが格段に上がり、自信を持ってプレーできています。今後は自分にマンマークがついた時の対処法、周りを使ったプレーができるようになりたいです。

 

Q:コロナ禍で九州大会が中止になりました。試合ができない状況について思うことは?

 全国高校選抜大会の九州予選は大分開催だったので中止は残念でした。県外の遠征も制限され、今の自分たちのレベルが全国でどれぐらいの位置にあるのか分からない。全国選抜はぶっつけ本番になりますが、練習と試合は別物という考えはなく、練習でやってきたことを出す場なので不安より、楽しみの方が大きいです。

 

Q:全国選抜大会では、どんなプレーでチームの勝利に貢献したいですか?

 得点力を上げて、勝負どころでは自分が決める。毎試合10点は決めて、得点王を取りたいです。チームとしては、全国制覇を目指すためには一人一人の意識を高め、レベルアップしなければいけない。大会まで1カ月あるので、練習から全国で勝つことを意識するような雰囲気をつくっていきたいです。

 

全国高校選抜大会では得点王を目指す

 

 

 (柚野真也)