原川中学 貫禄の全国連覇達成 2度目の歓喜

2017/08/28
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 王者としてではなく、挑戦者として戦った結果が春、夏連覇につながった。原川中学女子ハンドボール部は、全国中学校体育大会で優勝し、春の全国中学生選手権(3月、富山)に続き、2冠を達成した。

 

 決勝戦の住吉第一(大阪)との試合は、序盤からリードする展開が続いたが、後半は1点差に迫られる場面もあった。しかし、監督も選手も慌てることはなかった。「春の優勝の貯金だけで勝てるとは思ってもいなかった」と甲斐万起子監督。春の選手権後、守備から速攻への流れに磨きをかけ、選手一人ひとりの走力とスピードが向上した。勝負どころでのコンタクトプレーも厭(いと)わない屈強な守りで踏ん張り、次々と速攻を決めて点差を広げた。そして、ついに優勝決定のブザーが鳴り響くのだ。

 

 コートに立った選手全員が守備に弄走する姿があった。チーム一丸の“堅守速攻”が、渇望していた連覇を引き寄せたのだ。今年度に入って、練習試合を含め中学生との対戦で負けたことはない。常勝軍団は勝った試合でも選手自らが話し合いの場を設け、修正点を洗い出し、解決してきた“自力”が勝因のひとつとも言えるだろう。

 

 しかしなにより、この試合、この大会で際立っていたのは、選手たちの優勝への執念だった。

 春の選手権は怪我でほとんどの試合に出場できなかった萩尾ほのか(3年)と岩本里菜(同)の両エースが力を込めて言う。

「一人がミスをしても、みんなでカバーできた。勝つことが大事だし、そういう試合ができた」(萩尾)

「春の優勝と嬉しさが全然違う。持ち味の堅い守りから速攻が発揮できた。相手より勝ちたい気持ちが強かった」(岩本)

 

 常に優勝を意識して戦い、そして勝ち獲った春夏連覇の称号に大きな意味がある。甲斐監督は「どのチームも打倒・原川で向かってきた。チャンピオンとしてのプレッシャーもあったが彼女たちは乗り越えた」と称えた。

 

 選手の飽くなき追求心はさらに増している。次の挑戦は12月のJOCジュニアオリンピックカップである。大分県選抜チームとして戦うが、3年生は全員選ばれており、原川中心のチームになることは間違いない。U—16日本代表に選出されている石川空は「チーム大分として戦うが原川の代表として優勝することしか考えていない」と連覇の余韻に浸ることなく、次の目標に向かって進んでいる。

 

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