全九州高校新人選手権 卓球男子 明豊が2年連続で九州王者に
2020/12/22
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卓球の全九州高校新人選手権大会が20日、べっぷアリーナで行われ、男子団体戦で明豊が2連覇した。準々決勝まで1ポイントも失わず勝ち上がったが、準決勝の都城商業(宮崎)に3−2、決勝では九州の覇権を争うライバルの希望が丘(福岡)に3−2、どちらも接戦を制して九州王者の座を守った。藤本賢司監督は「苦しい展開になると予想をしていたが、選手がよく切り抜けてくれた。この経験を成長の糧にして全国大会では上位入賞を目指したい」と振り返り、次なる目標を掲げた。
来年1月の全日本卓球選手権( ジュニアの部)に出場するエース田原翔太(2年)と2番手の門脇康太(2年)がチームを引っ張った。5シングルス5試合で行われる団体戦で着実に2ゲームを取った。決勝戦でもポイントゲッターとして勝利し、2−2となった勝負を決める代表戦(5番シングルス)で田原が勝負強さを見せた。「準決勝までは調子が上がらなかったけど、持てる力を発揮しようと集中した」とギアを上げた。第1ゲームで試合の流れが決まることが多い代表戦において、エースは勝負の要諦を押さえていた。
終盤まで張り合ったが第1ゲームを取り、主導権を握ればプレーにも余裕が生まれる。サーブ・レシーブ技術に戦術眼、勝負度胸が光った。力任せでない賢いプレーで、常に相手の狙いを逆手にとってストレート勝利。優勝の瞬間に派手なガッツポーズはなく、「連覇できてうれしい。ほっとしている」としみじみ。九州王者として仲間と一緒に全国選抜大会に出場できる喜びをかみしめていた。
ポイントゲッターとして活躍した門脇康太